ろくでもない、素敵な酒あります



ムーンシャインと密造酒

投稿者 : 杉本昭博 on

ムーンシャインとは密造酒

禁酒法時代に(1920年代から1933年まで続いたアメリカで実施された、酒類の製造・販売・流通を禁止制限する法律)の頃、各地で作られていたモノで、ムーンシャインすなわち月明かりの下隠れてトウモロコシなどの穀物から蒸留酒を作っていた。

当時は普通の瓶に入れるとお酒ということがバレるのでマヨネーズの入っていた瓶に入れて販売もしていたそう。

*詳しくは以前のブログ「アメリカ禁酒法について」を参照してください

ミズーリ州は別だった

アメリカ全土で禁酒法が施行されていたが、ミズーリ州だけはギャングが警察の署長だったり議員も務めていたりと、無法地帯だったこともあり、結構大っぴらにお酒が飲まれたそう。

アメリカではムーンシャインがたくさん作られている。

クラフト蒸溜所が物凄い立ち上がっているアメリカで、禁酒法の時代から営業していたようなところもあり、その名残からムーンシャインを造っているところが多くある。

作り方は日本の梅酒のようなもの

トウモロコシ等の穀物を蒸留して蒸留酒を作り、そこにスパイスや果物を漬け込んで作ることが多いようで、Facebookにコミュニティもあったりするくらい盛んに行われている。

やっぱり瓶はマヨネーズ瓶に入れている。

当店でも造って販売したいが密造になるので、酒造免許を取らないといけない。

コーラ味のムーンシャイン何か面白いと思う、今後の課題かな。

 

現代でも密造酒はある 

日本でも密造酒はつくられているんです、それは「どぶろく」なんです

日本の法律では、穀物を醸造して出来たアルコールを含む液体を濾す事で清酒になるのだが、コレを濾さないのは違法になる。

濾せば清酒、濾さなければどぶろくになる。

酒税法ではどぶろくというカテゴリーがないのだが、特別な法律があり、どぶろく特区という法律が適用される地域でのみ、このどぶろくを作っても良いことになっている。

大阪でいうと高槻市がどぶろく特区に指定されている。

参照:高槻市どぶろく特区

カストリ酒

戦後の闇市などで隠れて飲まれていたイメージのある酒だが、コレは今でも作られているんですよ。

甘酒って美味しいですよね、

米を醸造して濾すことで、清酒が出来る。その時出来るのが酒粕ですが、コレを使って作るのが飲む点滴と呼ばれる甘酒ですが、この酒粕からもう一度酒を作って蒸留することで焼酎を作るのですがコレが粕から作る酒だから「粕取り酒」なんです。カタカナで書かれることが多いので何か安っぽい体に悪そうな戦後に飲まれていた密造酒のイメージが有りましたが、密造酒のことを調べていたら分かったのですが、酒粕をもう一度蒸留して作るので意外と美味しいそうです。

グラッパ

密造酒ではありませんが、ワインを作るために搾った後のぶどうを使ってもう一度ワイン的なモノを作るのがグラッパなんです。

ヨーロッパの有名なワインメーカーのグラッパもあるくらいなので、結構ポピュラーな大酒なんですよね。

法律はめんどくさい

酒に関する法律はかなりめんどくさくて、幾ら清酒を作る免許がある酒蔵が出来上がったどぶろく状態のものを濾さなければ密造酒になるんです。

その他にも、13種類ある酒の種類も厳しくカテゴライズされていて、ウイスキーを蒸留する免許がああっても、ウイスキーフレーバーウイスイーを作ろうと、果物を漬けたら酒税法的にはリキュールになる。

なのでその時点で密造になるんですよね。

当店のようなネット販売に関しても色々とある

 当店は条件緩和というのを受けて、清酒や焼酎など販売ができるようになったが、ビールと味醂はネット販売できない。

しかも、年間3000KL以下の製造量しかない酒蔵の製品しか売ることが出来ないという条件がある。

この量だと有名なメーカーくらいしか無いし、仮に売れたとしてもライバルが多すぎで絶対儲けが出ないことが予想されるので特に必要はないと思っている。

それより地方の酒蔵のモノを仕入れて細々と販売しているほうが良いと思う。

密造酒にならないため

果実酒を自宅で楽しむために作るのは合法なのですが、居酒屋やペンションで自家製の果実酒を造って振る舞っていたらそれは違法になります。

免許までは必要なかったと思いますが、税務署に許可位は必要だったと思います。

そして、出来上がった果実酒を販売したら、それは密造になるので逮捕されかねません。

酒税法は複雑なので税務署の管轄なのでと思って、税理士に相談しようとしても出来ません。

彼らは税金のプロですが酒のことは全くの素人です。

かと言って免許を取る際に相談する行政書士の先生も、免許を取るまでのプロセスには詳しいですが、免許を取ってからの事はちょっと怪しいですね。

酒税法の事は税務署に連絡して、酒税担当官に聞くのが一番確実です。

免許を取得した後の細かい書類の作り方なども教えてくれます。

はっきり言って免許などは簡単に取れます、その後の作成する書類の多さに辟易します。

ただの酒屋でも面倒くさいのに、酒蔵になると更に面倒くさい書類が増えるのだとか。

まぁ、私は書類作成が得意なので問題なさそうなのでいけるかな。

 

 私がこの記事を書きました


杉本 昭博 プロフィールはこちら

四柱推命鑑定も出来る店主
若い頃にBARレモンハートと言う漫画を読んでショットバーに憧れお酒の勉強を始める。
2020年頃からお酒が飲めない体質になったが何故か酒屋を始める。

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