ろくでもない、素敵な酒あります



自宅でも大量生産出来る透明氷

投稿者 : 杉本昭博 on

ウイスキーに限らず冷たい飲み物を飲む際に氷を使う方も多いと思います
最近の冷蔵庫には製氷機能がついているものもあり、水を入れておくだけで簡単に氷ができるのでお使いの方も多いかと思います。
ただ、普通の冷蔵庫で作る氷は簡単な分溶けやすいのが難点です。
かと言って、家飲みで毎日氷まで購入するというのもどうかと思いますよね。
自宅で透明な氷を作り放題する方法をお伝えします。
しかもほとんどお金はかかりません。もしかするとショットバーなどのお店でもやっているところもあるかと思います。のでぜひ読み勧めてください。
材料も100円均一やホームセンターで手に入ります。

家庭用の冷蔵庫の氷はなぜ白い?

家庭用の製氷皿で作った氷が白いのは、氷のサイズが小さいので、すべての個体に不純物が混じったままなのと、凍るスピードがすべての面で一定なため、外側から凍り出し最後に凍る真ん中に不純物と空気がの残り白く濁る。

普通に作るとすぐ溶ける原因

冷蔵庫の製氷機などで作る氷は浄水器やペットボトルの水を使っても中が白くなって透明になりません。
それは水の中に含まれる空気やミネラルなどの不純物がたくさん残っているためと全体的にまんべんなく凍るた起こる現象なんです。
水のままならミネラルは体にいいのですが、氷にとっては体にいいミネラルも不純物になり白くなる原因の一つにしかすぎません。
あと、目には見えにくいですが、空気溶け込んでいますので凍らせるとその部分が気泡として現れます。
コップなどに入れると側面に気泡が付いていますが、空気が含まれているからなんです。

透明な氷を作る方法

ネットで探すと丸い透明な氷が出来る器具などが販売されています。
丸製氷器
左のものは透明ではない丸い氷が出来ます、右側のものは丸くて透明な氷が2個出来ます。
両方共に言えるのは大きさが決まっているということです。
出来上がる氷のサイズに合わせてグラスを用意しないとせっかくの丸氷が入らなかったり中で暴れたりと残念な結果になります。
ですので自宅で自分の好きなサイズの氷を作るほうが良いでしょう。
じゃあ、透明氷を作るには細かい氷を作るのではなく、大きめの氷を作って白くなった部分を切り取り透明な部分を残せば出来上がるのでは?
確かに可能ですが半分以上捨てることになりますので効率が悪いです。
しかしある方法を使えば、かなりの部分を透明のまま凍らせることが出来ます。

溶けにくくするため水にする対策

①含まれる空気を抜く

  1. 一度沸騰させて常温まで冷やす
  2. 容器の側面をお箸などで撫でたり、かき回すことで空気を気泡にして浮き上がらせる
  3. 容器に水を入れた状態で数時間〜一晩くらい放置すると、中の空気が上に上がり結果排出される。
などがあります、沸騰させるのが一番空気を抜くのに効果的ですが、時間と手間が掛かりますから、2.の側面を撫でながら空気を抜くというのが効率面から考えるとでしょうね。

②ミネラルなど不純物をを減らす

すべて取り除けるわけではないが、浄水器などで濾過された水を使うことでカルキや塩素の量が減らせるので、浄水器があるのなら使ったほうが良いでしょう。
もちろん無い場合はそのまま水道水を使っても最終的には塩素やカルキなどの不純物は集積され捨てますので問題ありません。

100%凍らせない

重要なのが、8割がた凍ったところで残りの水を捨てるです。
水は氷になるときに純水な部分から凍り、不純物は最後に凍るという性質があります。
また100%空気が抜けきることも少ないのでどうしても残ります。
その空気が上に逃げようとするので凍りながら残ることになるのでその部分が白くなります。

出来るだけゆっくり凍らせる

先程も書きましたが、水は純水な部分から凍る性質があり、ゆっくり凍らせることで不純物や空気が含まれない純水な部分から凍っていき、不純物の混じった部分は最後に凍るので凍らせないようにして捨てれば、透明氷が出来上がります。
急速に凍らせると、不純物や空気が混じったまま凍るので全体的に白く濁った氷になる。

透明氷器具

下記の絵を見てください。
深さのあるタッパのような容器の横と底面に断熱材で覆って上面は開けたままにすることで、上面はしっかり冷気が当たり、底や側面は断熱材のおかげで冷気が当たりにくくなります。
コレで上面から、冷気にさらされ氷になっていきます。
タッパの深さは10cm以上が推奨です。
コレより浅いと、凍るスピードが早いので不純物や空気が分離できない状態で凍ってしまいます。
ピンクの部分が、断熱材で、破線の部分がタッパです。
製氷器
凍るまでには約48時間程度掛かりますが、100%凍らせないようにしないと、空気がすべて抜けきれていないので、残った空気は上に上がろうとしますので、白い気泡が広がって残ったままの氷になります。

理想はこの状態で取り出します

製氷器
上面からじっくり凍って行くので最終は緑の楕円の部分のように、底面に不純物を含んだ水が残るはずです。
不純物は緑の部分に集積されているので氷の部分は透明になります。

おまけ、純水氷について

よくコンビニやスーパーなどで売られている氷には「純水氷」と書かれているのをみかけますが、コレはホントの意味での純水ではなく不純物が少ないという意味での純水と言う意味に捉えたほうが良いでしょう。
半導体製造など精密機器業界で使われるホントの純水を飲んだりすると、体の中のミネラルがその純水に取られてしまうので調子が悪くなったり最悪死んでしまうこともあります。
昔、ちょっとなめてみたことがありますが、激不味で飲めたものではありませんでした。
ちなみに、純水を作るコストは200円/L程度かかるそうなので一袋数百円で販売されている純水氷でホントの純水が使われている可能性はほぼないと思ってもいいでしょう。

最後に

出来上がった氷は固く締まっていますので溶けづらくなり、大きめにカットすればロックで飲むときに氷が溶けて水臭くならないまま飲むことが出来ます。

小さめにカットすれば、ハイボールなどにも使えますし、使い方はいろいろですね。



 私がこの記事を書きました


杉本 昭博 プロフィールはこちら

四柱推命鑑定も出来る店主
若い頃にBARレモンハートと言う漫画を読んでショットバーに憧れお酒の勉強を始める。2020年頃からお酒が飲めない体質になった事をきっかけに酒屋を始める。

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