私は酒が飲めない
酒は飲めないが、飲めなくなったことでより純粋に酒ではなくアルコールの味が判るようになった。
どう言うことかと言うと、以前は飲めていたので酒の味バーボンなのかスコッチなのかの違いはなんとなく判った。
飲めなくなってからはそのアルコールが不味いかどうかが判る。
体調もあるのかもしれないが、体に良くなさそうなアルコールの味はそのままアルコールの味しかしなくて酒の味がしないモノやアルコールの味はするが多少酒の味もするもの、全くアルコールを感じさせないものまで色々とあることが判った。
純米酒とそれ以外
若い頃私は、純米酒しか飲まなかった事がある。
一般的な清酒は醸造用アルコールを添加しているが、純米酒はその名の通り米と麹と水だけで作られる。
この醸造用アルコールというのが曲者で、味を調整するために使われるが、米だけではアルコール度数にバラツキが出るので調整用に若干添加するものと、まず、醸造用アルコールを造って、少しだけ米から出来たサケを添加するものもある。
私はすべて後者だと思っていたので飲まなかったが、後から調整用のものもあると知り、気にしなくなった。
ただ、そういった安酒を飲むときは燗をつけてのんでいた。
燗をつけるのもレンジでチンなどはせず、湯煎で行っていた。
湯煎でゆっくりと熱を加えると、余計な雑味とアルコールが程よく抜け飲みやすくなる。
レンジでチンすると安酒が余計に不味くなるので止めておいたほうが良い。
安酒は体に悪い
私も若い頃は金が無いので安酒ばかり飲んでいましたが、脳梗塞になってから変わりました。
31歳のとき、努めていた会社がブラック企業で、エゲツナイ時間外労働の末脳梗塞を発症し、幸い詰まった場所もよかったので殆ど後遺症もなく過ごせていますが、予防薬というものを飲まないといけなくなりました。
その予防薬を飲みだしたら、飲める量が減りあんまり美味しく感じなくなったのですが。
更に発泡酒を飲むとすぐに悪酔いしてしまうことが有り、何度か道端で寝ていて、おまわりさんに起こされ無理やりタクシーに乗せられて帰宅したことが数回有りました。
しかも二日酔いが半端なくキツイ、夕方まで目眩がして起きられない。
なので、飲み会などに参加したときに、気にしないで飲み放題のビールなどを頼んだら大変なことになるので、ちゃんとビールを提供されているとわからない場所では飲まないようになりました。
体はちゃんと判ってる
ドイツにはビール法なる法律が有り、ビールは麦とホップと水しか使ってはならないとあります。
日本のビールは味を軽くするために、米やコーンスターチを加えていますが、これらはそれほど問題ではなく、発泡酒や第三のビールなどがヤバそうです。
ビール以外のものをビールみたいな味に似せるため企業が努力して居るのでしょうが、あまり体には良くないのでしょう。
通常の体の人なら問題ないのですが、私は毎日薬を飲まないといけない体です。
この薬というものは肝臓で処理されることも有り、アルコールも同様なので、酒をのみだした時にはすでにある程度飲んでいたのと一緒の状態となり、飲める量が減るみたいでした。
酒が強いのは麻痺しているだけ
しかし、そんな事もなくなり、いつの間にか同じくらい飲めるようになりました。
若い頃は酒が弱かったけど、吐きながら飲んでいたらいつの間にか酒豪になったという人を見かけますが、それはただ単に麻痺しているだけなんです。
それと一緒の状態だったのでしょうね。
飲めなくなって判る酒の味
飲めなくなった原因は不明なんです。
特に病気になったとか、医者から止められたとか一切なく、ある時期突然、アレぇっ?なんか飲むとシンドイし美味しくない。
とは言え、酒飲みの端くれとして酒が飲めいないなんてありえないと、意地で飲んでいましたがやっぱり美味しくないしすぐに嫌になる。
半年くらい頑張ったのですが、とうとう諦めてもういいっかと止めたら全く飲めなくなり、興味もなくなりました。
以前なら、焼き肉のときビールやワインがないなんてありえない、とか、お造りを食べるならやっぱ日本酒だよねみたいなことも全くなくなり、ウーロン茶で焼き肉を食べられる体になりました。
酒の味と言うよりアルコールの味?
アルコール自体、肝臓で処理するくらいなので毒物なんですが、それよりも添加物がアルコールの味に変化を加えているのではと思います。
前述の発泡酒や安酒のように、味の調整という名目で入れられているものに原因があるのかもしれません。
滅多に口にしないので、口にした時に、より鮮明に分かるのかもしれません。
まとめ
本来酒は百薬の長と言われてきましたが、今は悪者扱いです。
蒸留酒も醸造酒にしても大手のメーカーが作るものには大量生産するため、味の調整のために添加物が使用されていて居て、それが悪さをしているのかもしれません。
ワインや日本酒などは今年の出来はどうとか言いますが、蒸留酒に関してはそういったことを言いませんが、いまアメリカではクラフト蒸留酒を造る蒸溜所がたくさんできていて、皆んな口を揃えて言うのが地元の原料を使い、小規模で造っているという事です。
そうすることで、出来上がりに微妙な変化はあるにせよ安心して飲める酒を提供しようという姿勢が見受けられました。
私がこの記事を書きました