トウモロコシについて
美味しいですよね、お祭りの時に出る屋台で、醤油の焦げる香りでとりあえず買っておこうかと考えてしまいます。
そんなトウモロコシは栄養価や保存性、収穫量が高いことから稲、麦と共にトウモロコシは三大穀物と呼ばれている。
そんなイネ科の諸穀物の中でバーボンの原料としても使われるトウモロコシについて調べてみた。
文明には作物が必要
人は作物の栽培を覚えたことで、安定した食料を確保する事ができ、人口を増やし富が生まれ、文明を造ったと言われていています。
そんな文明には主要作物と呼ばれるものが存在し、中国長江流域では稲、黄河流域では大豆、メソポタミアやエジプトでは麦、南米アンデスではじゃがいも、中米アステカや、マヤ文明ではトウモロコシ。これらの作物が文明を作ったとも言える。
マヤの文明では神々が、トウモロコシの粉を練って人間を造りだしたと言われている。
日本でトウモロコシと言えば黄色のイメージで、ホワイトコーンというものあるが、他にも黒や紫、オレンジなど様々な品種がある。
これが人間の肌の色と似ていることからそう言った伝説が生まれたのかもしれないが、その当時の人に肌の色が違う人がいるということを知っていたというのも不思議な話でもある。
作物には起源がある
稲や麦などに人間が食べる作物は長い時間を掛けて沢山収穫出来るようにしたり、病気に強くするなど改良を重ねた結果だけど、トウモロコシは期限となる植物がない、唯一テオシントとという植物が起源ではないかと言われているが定かだはない。
いきなり中米に現れたので、宇宙人が持ち込んだモノではという都市伝説もあるくらい(笑)。
その他、植物というのは子孫を反映するため種子を地面に落としたり、鳥などに食べてもらい遠い場所でウンチとして出してもらうことで遠くに子孫を残すことが出来るが、それが出来ない。当時ヨーロッパの植物学者も自然の法則に反すると言っていたぐらいで、種子が葉っぱにカバーされていて人間が手を貸さないと種子が土に還られないという、人間の都合で改良されたようなところもおかしいと言われていた。
同じような構造の植物にはケシがあるが、こちらも謎が多い。
トウモロコシは世界一多く作られている
米の2倍、麦の1.5倍の量が作られているくらいで、その殆どが、食料では10%程度で、家畜の餌が45%、バイオエタノールが35%、加工食品用が10%なので、加工食品用と食料とを合わせても20%前後にしかならない。
ちなみに米は約5億トン、麦は7.6億トン、トウモロコシは11億トンくらい。
何故バーボンだったのか
アメリカは小麦があんまり育たなかったがトウモロコシは一杯育ったのでバーボンが生まれた。
アメリカ建国当時にはイギリスやアイルランドの人たちが、アメリカの広大な大地で育てられると思って小麦を持ち込んできたが思ったほど育たず、代わりにトウモロコシが数倍収穫できることが判り、一気に切り替えたのが始まりだった。
そして、たくさん取れるトウモロコシも保存に困ることになり、イギリスから持ち込んでいたウイスキーを飲んでいたが、このトウモロコシでも作れるんじゃねぇ、ということで試しに作ったら美味しかったので、アメリカではバーボンが主流になったとのこと、これがケンタッキーの農場から始まったので、ケンタッキーはバーボンの聖地と呼ばれて居るとか居ないとか。
殆どの加工食品に入っている
コーンスターチやコーンシロップと言ったトウモロコシ由来の成分がたくさんあるが、コーンスターチはでん粉であったり、食品の練り物の繋ぎやビールにも使われています、またファンデーションやベビーパウダーの原料にもなったりします。
また面白いところでは一枚ずつ印刷するタイプの印刷機ではインクがくっつかないように印刷したあとにコーンスターチを振りかけるものもあります。
コーンシロップは果糖ブドウ糖液糖とも呼ばれジュースの甘味料として幅広く使われています。
家畜の餌
家畜が食べる餌としても使われるトウモロコシですが、本来牛が食べるのは草で、トウモロコシを食べさせると、消化が上手く出来ず酸毒性という病気に掛かります、それを補うために抗生物質を与えてるのだとか。
抗生物質と聞くとチョット怖い気もしますが、何十年も食べ続けられているので大丈夫なんだろうと思いますが・・・。
まとめ
様々な場所で使われているトウモロコシ。
直接の食用としてはそれほどでもなかったのですが、回り回ってわたしたちの口の中に入ってくるものはトウモロコシがないと成り立たないということが良く判りました。
私がこの記事を書きました