当店が取り扱うバーボンの原料で、世界中で一番食べられている穀物と言ってもいいでのはないかと言うことで、色々と調べていたら面白いことが判ったので書き綴って行きたいと思います。
とうもろこしとは
不思議な植物で、明確な祖先種である野生植物がないそう。
日本人の主食の米は祖先に当たる野生のいねがあり、我々が食べている植物は野生にあったものから種を取り、育て、品種改良などを行って収穫量や味を整えてきたが、とうもろこしにはそれがない。
いきなりトウモロコシとして現れ、どのように生まれたのか、まったく謎に満ちているのである。
そういう経緯から宇宙から来た植物などとも呼ばれていたりする。
そんな中、先種なのではないかと考えられている植物がある。テオシントと呼ばれる植物だが、見た目もまったく違う。
イネ科の植物と言われることもあるが、つぶつぶと言うだけで似て非なるものだと思う。
種を落とさない
植物は、動物のように動けないので自然の力を使ったり、自分で工夫することで子孫繁栄をしようとする。
たんぽぽは、遠くに子孫を広げようと綿毛になって種子を飛ばす。
その他の植物も種を作って地面に落とすことで、次の子孫が生まれる仕組みになっている。
トウモロコシも可食部の黄色い部分が種になるが、皮に覆われていて、枯れるまで放置しても落ちることはない。
時間が経てば倒れて地面に落ちて、皮の部分が腐ればやっと土の中に入れられるがものすごい時間がかかる。
これだと、サイクルとしてスパンが長すぎると思う。
最悪種も腐ってしまうかもしれない。
人間のサポートが必要
こうなると、人間の助けなしには育つことができない家畜のような植物と言え、自然界ではほぼ生き残れないのではないかと思う。
初めから作物として食べられるために作られたかのような植物、そのため、宇宙人が古代人に食糧としてトウモロコシをくれたのでは。
文明には作物が必要
中米はトウモロコシの起源地とされている。
そんな中米の文明と言えば、アステカ文明やマヤ文明がある。
世界中で様々な文明があるが、その土地ごとにぶんめいを発展させるための食物があったそう。
地中海沿岸のメソポタミア文明では麦、南米のインカ文明はジャガイモ、中国の黄河文明には大豆など、作物があったから文明が栄えたとも言えるが、中米はそれがトウモロコシだった。
いろんなトウモロコシ
日本で見られるものは黄色だけだが、トウモロコシの産地メキシコではブラックコーン、ホワイトコーン、パープルコーンなどの物がある。
それらのとうもろこしで作ったコーン・ウイスキーもあり、当店でも販売している。
人間はトウモロコシから造られている
マヤの伝説では、人間はトウモロコシを捏ねて人間を造ったという伝説がある。
確かに、人間の肌の色には白、黄色、黒、青、赤の五色人がいる
ちなみに青は北欧の白人でもより白い感じの人で、赤はアメリカ原住民のインディアンがそう。
トウモロコシも同じような色がある。
もしかしたらほんとに関係があるのかもしれないですね。
栄養価が高い
トウモロコシは栄養価が高いので家畜の餌によく使われる。
アメリカでは肉牛を育てるのに、穀物を与えるほうが肉質が柔らかくなるので、与えていますがその大半がトウモロコシだそう。
その他スナック菓子も原材料コーンになっているものが多い。
夕飯に焼き肉を食べ、スナック菓子を摘みながらバーボンのハイボールなどを飲んでいるなど。
バーボンを飲まなくても添加用の醸造アルコールはトウモロコシなどの穀物から造られている。
そうやって、知らず知らずのうちにトウモロコシを体に取り入れている現代人は体の大半がトウモロコシで出来ていると言っても過言ではない。
そう、人間はトウモロコシから出来ているは間違っていなかった。
最後に
バーボンの原料のトウモロコシを調べていたら、こんな結果になりましたが、不思議な食べ物ということが解り面白かったです。
私がこの記事を書きました