ろくでもない、素敵な酒あります



バーボンに長期熟成されたものが、少ないというか殆どないのでは?

投稿者 : 杉本昭博 on

アメリカの法律でバーボンウイスキーは2年以上の熟成が必要

スコッチなどの熟成を考えると、えっ?たったの2年?と思うくらい短いのですが、バーボンというかコーン・ウイスキーには30日熟成というツワモノがあります、30ヶ月でもなくもちろん30年でもありません、たった30日熟成なんです。
ジョージアムーンというのですが、何十年熟成というウイスキーが多いのを皮肉って逆に熟成が短いことをアピールするという手法にでたようです。
熟成が短いということは、かなり荒々しい飲み口で、何かの罰ゲームに使うという方もおられるとか。
ジョージアムーン
引用:https://www.heavenhill.com/brands-detail.php?brandid=georgia-moon-corn-whiskey

バーボンが短期熟成な理由

スコッチなどのウイスキーが長期熟成な理由は、ヨーロパが冷涼な気候というのもあります。
どうしても暑い地域は熟成も早まり寒いと遅くなります、ワインも暑い地域より涼しい地域のものが多いのもそのせいかと思われます。
ワインの世界で、オールドワールドと呼ばれるフランス、ドイツ、スペイン、イタリアなどはどちらかというと涼しい地域で、ニューワールドのオーストラリア、アメリカ、日本、チリ、なども比較的涼しい地域で、アフリカやインド、ブラジルなどの温かいというか暑い地域では熟成が早まりすぎるので造っていたりしますがほとんど流通していません。
そのことから、スコッチの熟成がゆっくりなだけで、バーボンの熟成が早いから安物というのも早合点しすぎでしょう。

バーボンの聖地ケンタッキー州

バーボンの樽

ケンタッキー州は気温差が大きく乾燥しているので、ヨーロッパより早く熟成が進み飲み頃のピークが来るのでバーボンウイスキーのスタンダード品は早い目に出荷することが可能になったというだけなんですね。
なので、比較的若いと思われるものでも、熟成が足らないと思うようなものがないのはそのためだと思われます。
流石に30日という熟成は厳しいものがありますが、3年モノや8年モノなどでもしっかりとした飲み応えを感じられるのでは。

バーボンなんて若造が飲むのも

バーボンなんて若造の飲むもので、いい大人はナッツをつまみながらシングルモルトをストレートでチビチビやるのが今風に言えばイケオジだぜ!と言う言葉が聞こえて来そうですが。
筆者も最近まではサントリーの角がうまいと言ってハイボールなどを嗜んでいました(最近は飲めなくなってしましましたが・・・)。
若い頃はウイスキーはどうもカラくて苦手で、同じウイスキーでもバーボンなら飲めるのになぁと思っていました。
まぁ今ほど種類も多くなく、ウイスキーといえば、ダルマかローヤル、良くてバランの12年程度、30年なんて酒屋でも1本10万円くらいしていましたバーで飲んだらショットで1万くらいしていった時代です。
それに、当時は角やハイボールなんて場末のスナックでクタビレた親父が飲むものでした。

ジャパニーズ・ウイスキー人気について

ジョニ黒
今ではどこでも飲めるしジャパニーズウイスキーが世界的な人気となり、品薄になってアホみたいな値段で取引される銘柄もあり、白州をキープするのがカッコいいと思っているアホが多くて見ていて情けないです。
元来、小売値が4・5000千円のモノが売値が12,000円くらいになり、場末のスナックでキープすると2万円、ほんの10年くらい前までは見向きもされなかったのに、こんな状態です。

スナック側の視点

高いお酒を降ろしてもらえるほうが売上も立つし客も見栄もはれる1石2鳥なんですけどね。
それに酒屋にしたら白州が手に入ったら儲かりますし1石3鳥なのかな?
そんなしょうもないお金を使うことでオネーチャンに気に入られてもしかしたら・・・なんて考えてやっているのでしょうが、相手も判っています、こいつアホやな!と。
筆者は酒が飲めなくなりましたが、スナックにボトルを入れています。それはそこの店のオネーチャンが飲みたいものを降ろして飲んでもらい、自分はハイボールのウイスキー抜きを頼みます。
こういったオヤジギャグはだめですが、むかし同じようなことをしていました。
当時通っていたスナックで、オネーチャン用にヘネシー、自分は当時ジンにハマっていたので自分用にはジンと言うふうにしていました。
オネーチャンも飲みにくいジンなど飲まないでヘネシーのほうがいいですもんね。
なぜ飲まないのにボトルを入れているかというと、飲む友達とご飯などを行ったとき2軒目で使うように入れています。
なんでもいいようと言ったら白州を降ろされました(笑)。

白州や山崎、響は取り扱っていない

ウイスキー

しかし、当店はそういったものを取り扱う気にならないんですよね、それより売れなくてもマニアックなバーボンを仕入れてボトルを見てニヤけている方が幸せです。
と言いながら売れないとご飯が食べられないので売れないと辛いものがありますが・・・・
しかし、こんな偏屈のやっている酒屋のブログを読んでいる人は多分、白州や山崎よりバーボンのほうが好きなんだと思いますので、そういった方に届くようなバーボンを探して行きたいと思います。
若かりし飲んだ記憶
ラウンジ
バーボンって比較的リーズナブルなんです、今から約30年くらい前、当時一緒に遊んでたおねーちゃんと行った神戸オリエンタルホテルのラウンジで飲んだターキーの8年モノがショットで飲んでも1000円でした。
当時からバーボンが好きでハーパーやフォアローゼズ、メーカーズマーク、(これくらいしかなかった)、などを飲んだり、あこがれで飲めなかったのが、ブラントンやフォアローゼズのプラチナなんかもありましたね。
しかし、その時飲んだターキーが美味しかったのが忘れられないのか、ただ単に味がわからないだけなのか、バーボンといえばターキーです。
もちろん最近はスタンダードと言って40°位のゆるいものがありますがやっぱり101プルーフ(50.5°)のモノが最高です。

 

 私がこの記事を書きました


杉本 昭博 プロフィールはこちら

四柱推命鑑定も出来る店主
若い頃にBARレモンハートと言う漫画を読んでショットバーに憧れお酒の勉強を始める。2020年頃からお酒が飲めない体質になったが何故か酒屋を始める。

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