ろくでもない、素敵な酒あります



アメリカンウイスキー

投稿者 : 杉本昭博 on

アメリカン・ウイスキー スコットランドならスコッチ、アイラ島、ハイランド、アイルランド共和国および北アイルランドで生産されるとアイリッシュウイスキーなどウイスキーは産地の名前で区別されることが多い、アメリカ合衆国で生産されるウイスキーなのでアメリカンウイスキー。 その味わいは他の地域で生産されるウイスキーよりも軽いのが特徴。

 

バーボンの歴史

1789年にジョージ・ワシントンが初代アメリカ合衆国大統領になり政府は多くの法律を通過させ新しいアメリカ合衆国憲法の修正条項という形で権利章典を採択した。 コレと同じ時期に、エライジャ・クレイグ牧師よって作られ始めたのが最初といわれている。 バーボンという名前はアメリカ独立戦争に協力してくれたフランスのブルボン王朝に由来し、時の大統領トーマス・ジェファーソンがケンタッキー州の一部をバーボン郡と名付け、その地で作られていたこいた事からバーボンと呼ばれるようになる。

その後、バーボンと呼ぶにはある一定のルールが設けられ、法律で制定されることになる。

バーボンウイスキーの定義

バーボン

  • アメリカ合衆国で製造されていること
  • 原材料のトウモロコシの含有量は51%以上79%まで
  • 新品の炭化皮膜処理されたオーク樽を製造に用いる
  • 80%以下の度数で蒸留されていること
  • 熟成のために樽に入れる前のアルコール度数は62.5%以下
  • 製品として瓶詰めする場合のアルコール度数は40%以上

主な銘柄

Maker's Mark(メーカーズマーク)
JIM BEAM(ジム・ビーム)
WILD TURKEY(ワイルドターキー)
I.W. HARPER(I.W.ハーパー)
EARLY TIMES(アーリータイムズ)
FOUR ROSES(フォア・ローゼズ)
OLD CROW(オールド・クロウ)
ELIJAH CRAIG(エライジャ・クレイグ)
WOODFORD RESERVE(ウッドフォードリザーブ)など

ジャックダニエルはバーボンではなくテネシーウイスキー

ジャックダニエル

ジャックダニエルはアメリカで作られているし、主原料はトウモロコシだからバーボンと認識している方も多いのですが、厳密に言うとテネシーウイスキーの定義はバーボンの定義にプラス樽で熟成する前にテネシー州産サトウカエデの木炭を用いて濾過するということと、テネシー州で作られていないといけないとあります。

製法も原料もバーボンですがテネシー州リンチバーグで製造されていいるジャックダニエルはテネシーウイスキーに分類されるのです。

まぁ味はバーボンのそれなんですが、カテゴライズするとバーボンではなくテネシーウイスキーとなるんですね。
テネシー州のバーで飲んでるオッサンなんかに絡まれると、「ジャックはバーボンなんかじゃね−」って怒られそうです(笑)

コーンウイスキー

 原料のトウモロコシを80%以上使用していることと、80%以下の蒸留だけで熟成期間などの定義は無く、80%まで蒸留しそのまま出荷しても良い。

コーンリカ−と呼ばれることもある。

樽も新樽ではなく使い回しでもよく、チャーしないでもいい。

殆どは6ヶ月程度で出荷されるので色が薄い。

しかし焦がした新樽で熟成したらそれはコーンウイスキーではなくバーボンとみなされる。

主な銘柄

  • プラットヴァレー
  • プラットヴァレー・ストーンジャグ
  • ジョージアムーン
  • ジョージアムーン・レモネードなど

 

バーボン

30年ではなく30日と熟成期間の短さを謳ったコーンウイスキー。
禁酒法の頃は月明かりの下で密造酒を作っていたらしい、そこから密造酒のことを「moonshine(ムーンシャイン月明かり)」と呼ぶ。この製品のラベルにも「moon」と「shine」の文字が見られる。
瓶も通常の酒の瓶ではなく禁酒法時代らしくマヨネーズの瓶の形をした入れ物に入っている。
熟成が短いので荒々しい飲み口で正直美味しいとは言えないかもしれないが、話のネタに飲んでみるのもいいかも。

 

ライウイスキー

ライウイスキー

アメリカの連邦アルコール法でライ・ウイスキーは原材料の51パーセント以上がライ麦であることとあり、残りは主にトウモロコシと麦芽が使われる事が多い。
バーボンと同様に、内側を焦がしたオーク樽での2年以上の熟成が義務づけられている。

ライ麦パンと一緒でにライ麦由来のかすかな苦みがあり、ピリッとしたスパイシーなものを「ペンシルベニア・スタイル」、まろやかなものを「メリーランド・スタイル」と呼ぶそう。

ライ・ウイスキーはドイツ系移民によってライ麦栽培が盛んに行われたペンシルベニア州南部が発祥だが、後にこのドイツ移民が原因で禁酒法に発展することになる。

主な銘柄

  • Wild Turkey(ワイルドターキー)
  • Jim Beam(ジム・ビーム)
  • Old Overholt(オールド・オーバーホルト)
  • Red Hook Rye 23 Year(レッドフック・ライ 23年)
  • Rittenhouse Rye 80 / Rittenhouse Rye 100 BIB Bottled In Bond(リッテンハウス・ライ)
  • Vintage 21Year(ヴィンテージ 21年)
  • Vintage 23Year(ヴィンテージ 23年)
  • Michters(ミクターズ)
  • ld Potrero(Oオールド・ポトレロ)
  • Pikesville(パイクスヴィル)
  • Sazerac Rye(サゼラック・ライ)
  • Classic Cask 21Year(クラシック・カスク 21年)
  • Van Winkle Family Reserve 13Year(ヴァン・ウィンクル・ファミリーリザーブ 13年)
  • Templeton Rye(テンプルトン ライ)など

 

まとめ

ウイスキーの歴史からイギリス地方で飲まれていたものをアメリカに持ち込んだが麦よりトウモロコシのほうが多かったようで、そちらを使うようになったのではないだろうか。

また、禁酒法はドイツ系の移民が原因らしく、この移民たちがよく飲むビールが作れないように禁酒法を作ったらウイスキーも作れない事となり反発が多かったそう。

このことについてはまた次回詳しく書きたいと思う。



 私がこの記事を書きました


杉本 昭博 プロフィールはこちら

四柱推命鑑定も出来る酒屋の店主
若い頃にBARレモンハートと言う漫画を読んでショットバーに憧れお酒の勉強を始める。2020年頃からお酒が飲めない体質になった事をきっかけに酒屋を始める。

0件のコメント

コメントを残す

コメントは承認され次第、表示されます。


TOP