日本一小さな酒蔵
京都にあるとっても小さな酒蔵です。
元々機械系のエンジニアだった二人が、自分たちで造っていた果実酒が美味すぎるため、「これ売れんじゃね?」と言う話になり、酒蔵を造る方法などを調べたら意外と行けそうというのが判ったため始めたらしい。
そういった勢い好きです。
以前マイクロディストラリーに関することを調べていた時に、京都で小さな酒蔵を一から立ち上げたというのを見つけ気になっていたのですが。
今回やっとお伺いできました。
最寄りのJR二条駅から歩いて10分位のところで、元染め物の工場だったところを酒蔵に改造して営業されていました。
ただ、ぼーっと歩いていたら見逃してしまうくらいの判りにくさでしたがしっかり営業されていました。
隣の人間国宝さんにも認定
関西の人にしか分からないですが、関西テレビの「よ~いドン!」という番組で月亭八光さんや円広志さんが関西の街を散歩しながら面白いことをやっているお店や人を見つけ「隣の人間国宝さん」に認定すると言うコーナーがあり。
それに認定されていました。
いわゆる果実酒
いろんな果物を度数の高いアルコールに漬けて果実酒を造っておられます。
梅酒などの製造にも免許がいるの?と思う方もおられるかも
基本的に個人が自宅で楽しむ程度のものには免許や許可などは不要ですが、販売となると酒造免許が必要になってきます。
同じく、飲み屋さんなどでお金を取って提供する場合は許可になるので、詳しいことは調べてみてください。
私が酒屋を始めたのも同じような理由だった
始めた理由はもちろんバーボンが好きすぎるというものだが、その他にもやっぱり利益が出ないと行けないという重大な理由もある。
それはある夏の日ふと思いついた。
神社仏閣でやっているフリーマーケットのようなところで、お酒を飲ませてくれる店はあるが、販売している人がいない。
という事は売れるのでは?という思いつきから。
酒蔵というより食品工場
酒造というイメージから、杜氏がいて蒸された米を皆んなで一生懸命コネ繰り返すというイメージだったが、そこは工場のようでした。
そうですよね、果実をアルコールに漬けるのがお仕事なんですから。
中に入ると、アルコールの度数を測る器具であったり、瓶詰めするための機械などが並んでいて、果物類がアルコールに漬けられた瓶が所狭しと並んでいたのは壮観でしたが、意外と果実をお酒に漬けるだけなんで簡単なのではとも感じました。
酒蔵を経営するには、赤字が許されない
作業的には日本酒などの酒蔵に比べてそれほど大変ではないが、酒蔵には資本金以上の赤字があると税務署から免許を剥奪されるというエゲツないルールがある。
ただ、税務署も簡単に廃業されると税金が入ってこなくなるので助け舟的な方法もあるらしいのだが。
酒屋も3ヶ月に1回の棚卸しや、確定申告以外に年度末に仕入れ、販売、棚卸しに関する報告書を出さないといけないが、それよりも面倒くさい書類の作成と提出が義務付けられている。
実際にやってみないと判らないのだが、私も酒屋を始めてからこんなに書類が必要なのと感じたが、同じく酒蔵を始めて書類の作成に忙殺され最初の頃、1日5時間の睡眠であとはすべて書類作成の時間だったのが半年くらい続いたとのこと。
それなりの規模の酒蔵では酒造りを全くしない、書類作成専門の従業員もいるらしい。
規模は関係なく作成しないといけない書類の数は変わらないので酒造りより、書類作成に時間が取られる。
本来美味しいお酒が造りたくて酒蔵を始めたのに作業の殆どが書類作りってなんか変な感じです。
現在研究中のお酒も
そういった作業の中で、中身はお伝えできませんが、こんなものでお酒が出来るの?と言ったものを使ったものを試飲させていただきました。
と言っても飲めないので、舐める程度でしたが。
ちょっとヒントを出すと
私が気に入ったと思った試作品が、同じく気に入っていたフレンチのシェフもいたらしく、料理に使ったら面白いものが出来ると言っていたとのことなので、フレンチに合うお酒でした。
まとめ
日本一小さな場所で 奮闘されている酒蔵にて、様々なお話を聞かせてもらいました。
酒屋を始めてからも思いましたが、書類づくりが多い業界って新規参入がしにくいなぁと。
実際私も書類作成には苦労していますし、酒業界に入ろうかと考えている人は、苦にならない人ならオススメですが、そうでなかったら止めておいたほうが良いですね。
私がこの記事を書きました